ごあいさつ・よもやま話


 9月になりました。
迷走する台風のため気圧も天気も変わりやすく体調維持が難しい今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
地元の田んぼの稲も随分実ってきて刈り取りまであと少しです。

 先月になりますが、中学校の恩師から先生が指揮する合唱団が市のコンサートに出場するとご招待をいただいたので数人の同級生と観に行きました。
 先生の出番までまだしばらく時間があったのと、(失礼ですが)先生以外にあまり興味がなかったので他の出演者の演奏中にスマホで仕事をしていました。

 出演者の入れ替えの合間に自分の席の真後ろのおばさんが肩をつつくので何事かと振り返ってみれば「演奏中にスマホの灯りが気になって集中できないのでやめて欲しいと」のこと。「それは失礼しました。ごめんなさい」と謝ったら「もう少し周りのことを考えてくださいよ」と捨て台詞を言われました。
 「素直に謝っているのだから一言余計なんじゃない?」と思ったし、他に席はいくらでも空いているんだから、そんなに気になるなら席を移動すればいいんじゃない?とも思いました。大体、誰かが他人に迷惑をかけるときは無意識の時が多いんですよね。

 高校生の時にあったあることを思い出しました。
 宇都宮市の高校に電車通学を始めたときです。帰りの電車は思いのほか満員で発車ぎりぎりに飛び乗った自分はドアのすぐ横に立っていました。
 次の駅についた時、車両の奥の方から一人の老人が降りようとしますが、人が多くてなかなかドアまで来ることができません。
 自分はドア付近を空けようとできるだけ横に移動しました。
 やっとのことで降りた老人は閉まるドアの向こうから真っ赤な顔をして自分に向って何か怒鳴りました。すると奥の方にいたおばさんが「一度降りてあげればいいのに」と周囲に聴こえるような声で言ったのです。電車通学が始まったばかりの自分は込んでいる時に一度降りるなんてことは知らなくて、その言葉に恥ずかしくて自分の駅で降りるまでずっと下を向いていました。
「知らないことは誰かに迷惑をかけることがある」そのことを最初に強く感じた出来事でした。

 だからといって、大人になった今でも全てのことを知ることは出来ていないし、何気ない日常でこれから起こることを想像しながら生きていることも不可能だから、今回のように知らず知らずに誰かに迷惑をかけてしまうんでしょうね。
 労働災害防止の観点だとこのことはKY(危険予知)というんだそうです。でもKYを行っても労働災害がなくなることはないし、予想出来なかったことが起こるのが世の中です。だからと言ってKYが必要ないという訳ではなく発生確率を下げるという目的ではもちろん行った方が良いに決まってますが。

 先日、子どもの頃親から虐待を受けた経験のある方と話す機会がありました。話を聞いてみるとそのお父さんもまたその親から似たような経験をしていたようだったので「ある意味お父さんも被害者なんですね」と発言したら、その方に「小山さん。だからと言って加害者が許されることは決してなく、またその発言は被害者に「自分が悪いのでは」と思わせる内容で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)をさらに悪化させるから言ってはいけない言葉ですよ」と教えてもらいました。
 自分はもちろんそんなつもりで言ったわけではないし、その方はそれも分かっているうえで教えてくれたのですが、ものすごく反省しました。
 その後教師になるために勉強している人から話を伺ったとき、「そういう時は自分の意見を挟まないで聞き役に徹することが必要」と教えてもらいました。なるほど。

 文頭に書いた迷走台風だって地球温暖化が要因だろうし、それは今まで多くの人が想像できなかったために起こっていることだと思う。
 それでもなおかつ「地球温暖化と温室排出ガスの因果関係はない」と言い切る人が少なからずいることも事実で、そのことに自分はすごく驚きます。
 些細なことでも色々なことによっぽど気をつけないんだろうな。
 いつも思っていることだけど、出来るだけのKYをして自分にできることをやっていこうと思いました。

 暑さももう少しの辛抱です。
 では、今月も頑張っていきましょう!
株式会社 タートル  
代表取締役 小山康一郎

会社沿革

株式会社 タートル
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創立年月日 1978 年9 月1 日
資本金  1000 万円
業務内容 印刷物やそれに係る企画、製造、販売