ごあいさつ・よもやま話


 4月になりました。
 地元では3月の終わりに雪が降ったりしましたが、それでもここ何日かで少しずつ春めいてきているようです。
 花粉症の方にはつらい時期となりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 私事ですが、週末はできるだけウォーキングをしています。
 コースは自宅を出て鬼怒川河川敷の遊歩道、土手、公園を回って帰ってくるコースでおよそ8キロを1時間半程度かけて歩きます。
 鬼怒川河川敷の土手は、毎年春になると桜がきれいで、結構な数の花見客も訪れます。
 でも、この桜は自分が子どもの頃にはありませんでした。

 地元「さくら市」は平成の大合併で旧氏家町と旧喜連川町が一緒になってできた市です。
新市の名前を決めるのにあたり、当時の執行部は批判を避けるために住民からアンケートを募って決定したと聞いています。
 多数決の傾向として、無難な方向に行く事は当たり前のことで、当時小学生だった女の子が応募した「さくら市」が投票でトップとなりそのまま新市の名称になったそうです。
 決まった時、地元の有識者からは「決め方が安易すぎる」「名前が軽すぎる」などの批判が上がったし、噂によると(本当かどうかは分かりませんが)桜の名所として知られている地域から「みんな遠慮してさくらと言う名称を使わないようにしているのに、栃木県内でさえ桜の名所として認識されていない貴市がその名前を付けるのはおかしい。辞退したほうが良い」等クレームが入ったと聞きました。
 すったもんだあったけど、結局「さくら市」と言う名前に決まり現在に至っています。
 批判的な風評からスタートした「さくら市」ですが、それでも頑張ってくれる人もたくさんいて、命名した名に恥じないように鬼怒川土手に桜の木を植樹しようと言う動きが高まり、多くの人の寄付金を募りそして実行されました。

 合併が平成17年だから、来年には新市が誕生して20年が経つことになります。
 20年という歳月によって、植樹当時若木だった桜も順調に育ち、今はその美しい姿を毎年春に楽しませてくれるようになりました。
 このことは、どんなことでもそうなのだろうけど、長く続けることが大切なのだなぁと思いました。

 弊社「タートル」は同じさくら市にある「赤札堂印刷所」からのれん分けのような形で創業しています。自分の祖父が創業したその赤札堂印刷所は、今年で創立100周年を迎えます。
 父親は独立するまでそこで働いていましたので、子どもの頃たまに連れて行ってもらったことがあり、自分の記憶に当時の工場の暗さや紙・インキの匂いなどが残っています。
 今でこそ照明、空調等改善され、当時もままということはありませんが、自分は印刷と言うとあの暗さやにおいを連想します。
 100年と言う長期間事業を続けるということはそれだけで十分すごいことで、創業家にお祝いを感じるのと同時に、創業してまだ50年にもならない弊社は、まだまだ足元にも及ばないなと感じます。
 この先どうなるかなんて誰にも分かりませんが、弊社も長くご愛顧されるよう、自分にできる努力していこうと思います。

 4月は毎年ワクワクしますね。もう少しすると田んぼにも水が入り、自分が一年で一番好きな季節がやってきます。

さあ、今月も頑張っていきましょう!
株式会社 タートル  
代表取締役 小山康一郎

会社沿革

株式会社 タートル
所在地  〒329-1311
     栃木県さくら市氏家1231-8【マップ
     電話:028-682-8301
     FAX:028-682-8304
創立年月日 1978 年9 月1 日
資本金  1000 万円
業務内容 印刷物やそれに係る企画、製造、販売